LEVEL 10 ・ AI × Python / Lesson 25
AIにPythonを頼む
良いお願いの4つの要素と、穴埋めでお願い文を作る道具。返ってきたコードを検算する習慣も身につけます。
このレッスンが終わったら
「AIには、やりたいこと・入力・出力・守ってほしいことを伝える。返ってきた結果は、必ず検算する」と言える。
できることを見る
ここまでで、Pythonのコードが「読める」ようになってきました。ここからは、Pythonを全部自分で書かなくてもいいという話です。ChatGPTなどのAIに頼めば、コードを書いてもらえます。
ただし、頼み方で、結果が大きく変わります。
これでは、AIは、ファイルの名前も、列の名前も、どう集計したいのかも、分かりません。想像で書いたコードは、動かないか、思っていたものと違います。
この、具体的な頼み方を、このレッスンで身につけます。
動かしてみる
上の「良い頼み方」で頼むと、AIから、次のようなコードが返ってきます。実際に、動かしてみましょう。
この欄では、サンプルファイルが使えます。実行のたびに、ファイルは最初の状態に戻ります。
▶ 実行を押すと、ここに結果が出ます
LEVEL 7 で学んだことの組み合わせなので、もう読めるはずです。あなたが書かなくても、頼み方さえ良ければ、AIがここまで書いてくれます。
1行ずつ読む
良い頼み方には、4つの要素があります。
① やりたいこと何をしたいのか(目的)。例:部署ごとの売上の合計を、Excelに保存したい② 入力ファイル名、シート名、列名、データの例(2〜3行)。AIが、データの形を想像しなくて済む③ 出力結果を、どんな形で、どこに保存したいか。例:summary.xlsx に、2列で④ 守ってほしいこと元のファイルは書き換えない、日本語のコメントを付ける、pandas を使う、など日本語にすると
特に大切なのは、②の「データの例」です。列名と、数行の例を伝えるだけで、間違いが大きく減ります。
1か所だけ変える
① お願い文を、穴埋めで作る。 下の道具を使うと、4つの要素を入れた、お願い文を作れます。中身を書き換えて、文章がどう変わるか、見てみましょう。
AIへのお願い文を、穴埋めで作る
できあがった文章
Pythonのコードを書いてください。私はプログラミング初心者です。 【やりたいこと】 部署ごとの売上の合計を出して、Excelに保存したい 【入力ファイル】 sales.xlsx(シート名:売上) 列名:日付, 担当, 部署, 商品, 金額 データの例(先頭の数行・架空の値): 2025-10-01, 田中, 営業, ノートPC, 120000 2025-10-02, 佐藤, 営業, モニター, 35000 【出力】 summary.xlsx に、「部署」「金額合計」の2列で保存 【守ってほしいこと】 - 元のファイルは、書き換えない(結果は新しいファイルに保存する) - 初心者にも読めるよう、日本語のコメントを付ける - 表の処理は、pandas を使う - 結果を、print で画面にも表示する
② 追加でお願いする。 最初のコードを見てから、「10万円以上の行だけを、集計して」と、追加でお願いすると、AIは、次のようなコードに直してくれます。
この欄では、サンプルファイルが使えます。実行のたびに、ファイルは最初の状態に戻ります。
▶ 実行を押すと、ここに結果が出ます
直す場所は、「large = ...」の1行と、それを使う行だけです。少しずつ、追加で頼むほうが、間違いが起きにくくなります。
③ 結果を、検算する。 AIのコードは、必ず動くとは限らず、動いても合っているとは限りません。数字を確かめる習慣を付けましょう。
この欄では、サンプルファイルが使えます。実行のたびに、ファイルは最初の状態に戻ります。
▶ 実行を押すと、ここに結果が出ます
2つの数字が一致していれば、集計から漏れた行が無い、と分かります。Excelで、元の表のSUMを出して、見比べるのも、おすすめです。
自分で書く
お題① 上の「追加のお願い後のコード」を参考に、「10万円以上」の行について、営業部の合計を表示してください。(360000)
この欄では、サンプルファイルが使えます。実行のたびに、ファイルは最初の状態に戻ります。
▶ 実行を押すと、ここに結果が出ます
ヒントを見る
large.groupby("部署")["金額"].sum() で部署別の合計を出し、["営業"] で営業部だけを取り出します。
答えの例を見る
import pandas as pd
df = pd.read_excel("sales.xlsx", sheet_name="売上")
large = df[df["金額"] >= 100000]
print(large.groupby("部署")["金額"].sum()["営業"])お題②(考えてみよう) 次のお願いは、何が足りないでしょうか。
答えを見る
- やりたいことが曖昧です。(何を、どうまとめるのか)
- 入力が分かりません。(ファイル名、シート名、列名、データの例)
- 出力が分かりません。(どんな形で、どこに保存するのか)
- 守ってほしいことがありません。(元のファイルを書き換えない、など)
4つの要素を、上のビルダーで埋めると、AIが迷わなくなります。